“OVER還暦おばサン=おばカン”の旅日記

念願の備中松山城 行ってきました

三宮発 岡山県 備中高梁びっちゅうたかはし 1泊編

2025年10月

顔イラスト
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備中松山城城主

現在は猫城主さんじゅーろーが勤めている

猫城主

訪れた場所

岡山駅からJR伯備線で50分の高梁市。鎌倉時代から明治維新まで城下町として栄えた町で史跡が多く残っている。

高梁地図

Tour Report

★価格表記等は全て観光当時のものです★

2025年10月26日(日) 曇り 神戸市の朝の気温19度、高梁市の最高気温22度

7:10 自宅出発
予定より20分早く三宮のバスターミナルへ向けて出発。三宮駅のスーパーでお昼ご飯の買い出しをして行く。
8:30 両備バス 三宮バスターミナル発 ➡ 11:15 岡山駅西口着
乗車率は2割程。チケット発売日に手配したので、嬉し気に往復共1列目をゲットしておいた。陽射しを避けるため往きはドライバーさん側を取った(西へ向かって走るからバスの右側=ドライバーさん側が北側で良いというわけ。曇っていたから意味はなかったけどね)。岡山市内で若干の渋滞があり到着10分遅れ。予定の電車に乗り継げなかったらどないしようと焦った。
BT
JR高架下の神姫バスの待合所。万博開催中の8時前後は恐ろしいほど混んでいた
バス
古くて狭いターミナルだが2027年には東側に大きなバスターミナルができるらしい
ポルシェ
途中でポルシェの団体に遭遇。こんな写真が撮れるのも最前列の特典
赤ポルシェ
緑の中ではなくトンネルの中を走り抜けていく真っ赤なポルシェも撮影
福石
トイレ付バスだが10:02から10分間、福石PAでお手洗い休憩
11:23 伯備線普通 岡山駅発 ➡ 12:18 備中高梁駅着
1年前の湯郷温泉の時にも来た駅なので、西口のバス降車場から伯備線のホームまで一目散にダッシュして行け、予定の電車に間に合った。これを逃すと次の列車は約1時間後。絶対乗りたかったんだよなぁ。車内はけっこう混雑していたが途中の倉敷駅を過ぎると乗客はぐんと減り、隣の席の夫婦が弁当を広げたので私も朝に買ったおにぎりを食べて午後のお城訪問に備えた。
おにぎり
行程上タイトスケジュールの初日。買ってて良かった私のお昼ご飯
列車内自撮り
初めての場所に向かうことが嬉しくて意味もなく車内で自撮りat日羽(ひわ)駅
高梁駅ホーム
三宮を出て4時間後には目的地の高梁市へ。新幹線や飛行機を使わなくても日本は便利だ
13:00 ふいご峠行き乗合タクシー 備中高梁駅出発 ➡ 13:15 ふいご峠着
高梁駅到着後、徒歩2分の宿に大きな荷物を預けに行き、駅に戻って建物2階の観光案内所へ。ここで事前予約しておいた乗合タクシーの乗車手続きをして、13時発のタクシー出発を待つ。その間に観光に必要な入館券を購入。今回は1泊して観光するので備中松山城の他、武家屋敷や資料館など5館がセットになった共通入館券を買った。タクシーのドライバーさんが観光案内所まで迎えに来てくれ、もう一人の乗客(70代?の男性)と一緒に駅前ロータリーからお城のある臥牛山(がぎゅうざん)8合目のふいご峠までタクシー移動した。
観光案内所前のお城
備中高梁駅2階から見たお城(指先が天守)。写真右に図書館、スタバ、観光案内所がある
ふいご峠
看板の裏の建物はお手洗い。洗浄機付き便座あり。ここからお城まで徒歩のみとなる
13:20 天守目指してウォーキングスタート
帰りの乗合タクシーは予約しなかった。乗合の出発時刻は決められおり、その時間に戻って来られるかわからなかったからだ。観光案内地図にはふいご峠からお城まで20分、お城から下の武家屋敷まで歩いて55分との表記がある。だから、帰りは下まで歩くつもりだ。が、峠の駐車場から遊歩道を見て、タクシー予約をしなかったことを早々に後悔した。
上り
ふいご峠の駐車場から見えた遊歩道。足を踏み出すのに勇気が要った
上り景観
ほどなく下山してきた人と出会う。その人は「駅から歩いて上ったんだけどキツかったぁ」と
13:50 本丸到着
ふいご峠から20分で上れると聞いていた道を30分かけて上った。(30分かかって上った、と書くべきか?)本丸までの道は険しかったが、天守自体は2階建てのこじんまりとした造りで天守まで上がりやすく、また天守内は見やすくてホッ。
途中自撮り
上り途中、市街地が見下ろせる中太鼓櫓跡での記念自撮り
大手門付近
山城らしい城壁が見えゴール間近だと感激した景観
二の丸
標高430mの二の丸から見た備中松山城の天守
★備中松山城の詳細はコチラ ➡ 日本のお城訪問 現存天守 備中松山城
14:45 下山開始
本当はまだ奥にも見どころはあったのだが、天守訪問が目的で、体力も気力もさほどない私には、無事に下りられるかが次のテーマだった。なので二の丸のベンチで残しておいたパンをひとつ食べて、気合を入れてから下山を開始。軍手を持ってくれば良かったと思いながらケガをしないよう本気で注意して歩いたが、途中一度だけ足を滑らせ尻もちをついた。無キズだったけどね。
遊歩道下り
本丸からふいご峠までは他に人がいたが、ふいご峠からはひとりきりでマジ怖かった
ゴール間もなく。と、この山はサルの生息地らしい。熊じゃなくて良かったと心底思った
15:40 登城口到着
ふいご峠の駐車場誘導のおっちゃんは、下まで20分と言っていたが、私は倍の40分かかった。でも無事だったから良いのだ。天気が回復し陽射しが出てきたので、周辺観光を始める。
登城口
これが入口の案内板。お城まで1.5km、つまり私の下山速度は時速1.5kmだった…
遊歩道入口
たっぷり時間がかかった遊歩道。ゴールで秋の夕日に長く伸びた我が影を入れて撮影
遊歩道入口の川
城の内堀となる小高下谷川(ここうげだにがわ)沿いをしばし歩く
武家屋敷前
武家屋敷のある石火矢町(いしびやちょう)ふるさと村の通り
教会
登城口から徒歩10分にある1889年に建てられた県内最古の教会、高梁キリスト教会堂
16:00~16:30 郷土資料館 見学
遊歩道入口に近い武家屋敷は10月以降閉館が16時のため、武家屋敷からさらに駅側に歩き、17時まで開館している郷土資料館を見学。明治期に建てられた校舎の中に昭和の女には懐かしくて心震えるものがいっぱい展示されていて面白かった。
小学校の校舎を利用した郷土資料館。今ではレア物の二宮金次郎像があった。右隣に山田方谷記念館の建物がある
1階オルガン
1階の廊下に展示された振り子時計と足踏みオルガン。弾いてみたかった~(もちろん触ってはいけない)
ステレオ
1階の元職員室には蓄音機の他「小さい頃、親戚の家で見たことあるぞ」と思ったステレオが
階段
2階の講堂へ上がる階段。まるでタイムスリップしたかのような感覚を覚えた
高瀬舟
2階には高梁川を行き来していた高瀬舟を中心に農耕・商工業の道具などが展示されていた
牛の前
高瀬舟の横にいた牛。かわいげはなく顔が怖いなと思ったがつい撮ってしまった
たばこ
高梁は明治時代、葉タバコの生産が盛んだったそうでタバコの箱やセブンスター150円と書かれた昭和52年の定価表の展示も
16:30~17:00 山田方谷(ほうこく)記念館 見学
郷土資料館で今日は終了にしようと思ったが、資料館の方が「お隣の方谷記念館は今日なら方谷さんの5代後の子孫に当たる館長さんがおられますよ。明日は館長さんお休みだから行くなら今日ぜひ」と情報をくれたので、入った。高梁市に行くまで全く知らなかった幕末期の儒学者のことがよくわかる施設だった。閉館前だったが館長さんに少しお時間をいただき山田家のお話を聞かせていただいた上、写真撮影までさせていただいた。
展示室
充実の展示室は見る以上に読む部分が多い。時間に余裕をもって行くのが〇と思った
書
左は方谷さんが4歳の時に書いたという書。右が方谷さんの画。尚、この日、初めて方谷さんのことを知った私、旅は学びだ!
館長さん
厚かましいお願いにも快諾してくださった館長さん。手にしているのは館長さんオススメの本(Web掲載の許可は取らなかったためお顔は隠しました)
17:30 チェックイン
山田方谷記念館を閉館時刻の17時に出て宿へ向かう。途中、セブンイレブンとローソンで夕食の買い出しをした。駅前には飲食店もあるようだったが、既に1万6000歩も歩いていたので、チェックイン後は部屋を出ないと決めていた。ちなみに、今回の宿は温水洗浄機便座がない昭和の宿。それでも「住めば都」、ゆっくり休みました。
室内
部屋に入ってまずバスルームを見た。リフォームをちょっぴり期待してのことだったが結果は「やっぱり…」。洗浄機なし便座は昨年のグアテマラ旅行以来だ。ま、安いからいいです
コンビニ飯
晩御飯。止めておこうと思ったのに半額シールにつられて買ってしまったローソンの焼き鳥セット(写真右)、これが思わぬヒットの味で残さず食べたら満足して速攻寝た

2025年10月27日(月) 晴れ時々曇り 高梁市の最高気温21度で快適 

9:00 チェックアウト&周辺観光出発
部屋でコーヒーとパンの朝食を済ませ、城下町観光へ。部屋から見ることができなかった青空(なにせ窓を開ければお隣の建物の壁、という部屋だったので)に感激しながら武家屋敷方面へ。
商店街
宿から商店街を抜けると前方にお城の山が見えたので撮る。電線が多すぎやなぁ
高梁川
左は岡山県三大河川のひとつ高梁川。右の山上に備中松山城が見える
観光駐車場の建物
紺屋川美観地区にある建物は歴史を感じさせる
藩校跡
紺屋川沿いの藩校「有終館」跡にある幼稚園。後ろはお城の山
9:45~10:05 頼久寺(らいきゅうじ)
「茶道・建築・造庭の巨匠」小堀遠州(こぼりえんしゅう)が作った庭園が有名な臨済宗永源寺派のお寺を見学。平日の朝のせいか他に観光客はおらず、書院の縁側に座って自動で流れる庭の説明アナウンスを聞きながら、しばしぼ~っ。
入口
入口は城のように直進できない造り。尚、この階段で脚の筋肉痛を自覚した
山門
頼久寺の山門を背面から撮る
薬師堂
山門入って左側に建つ建物。本堂かと思ったが薬師堂らしい
本堂
本堂から見た書院と庭
庭全景
背後の山を借景にした蓬莱式の枯山水庭園
サツキ
正面のサツキは波を表現しているそうだ
やくも
お寺を出た時、ちょうど特急やくもが通過したので撮影
10:15~10:45 武家屋敷・旧埴原(はいばら)家&あしあと館
前日通った石火矢町ふるさと村の武家屋敷を訪問。まず百二十石から百五十石取りの武士の住宅、旧埴原家へ。江戸後期の建築とのことだが、かなり手が入っているようで座敷の畳は新しかった。受付の建物内には「猫城主さんじゅーろーあしあと館」(猫城主の紹介とグッズの展示販売)があり猫城主誕生の経緯を知ることができた。
埴原家全景
藩主・勝政公の生母の実家でもあるため寺院建築などを取り入れた旧埴原家
玄関
門を入って正面の玄関。頭上に社寺建築に見られる蟇股、奥に山田方谷さんの書が。見学者が入るのは左の内玄関
内玄関
内玄関から見た室内。手前から広敷、書が飾られていた玄関、座敷と続いている
座敷
12畳の座敷と4畳半の奥座敷は数寄屋造りの面影が(とパンフにあった)
かご
土間にあったかご。レプリカで町の行事などの際に使うことがあるそうだ
あしあと館
トイレもある猫城主のあしあと館。猫が主役のビデオに癒されました
10:50~11:30 武家屋敷・旧折井家
旧埴原家から徒歩1分の旧折井家は今から190年前に建てられた書院造りの屋敷で二百石前後の武士の住まいだったそう。しかも、60年ほど前、昭和の時代まで住居として使われていたとのことで、母屋も庭もほぼ当時のまま保存されているとのこと。建坪約37坪の平屋で、座敷の畳や廊下の木のくたびれぶりにリアル感が漂っていた。
折井家入口
折井家の入口。お城に近いほうが上級武士、つまり埴原家より格上武士の家
居間
手前が居間、向こうが玄関。人形はセンサー付きで来客に挨拶するそうだ(私には反応してくれず)
奥座敷
奥座敷にも当時の生活ぶりがわかる人形が。ただし、衣装はちょっと違うのだそう
廊下母屋の奥の廊下から見た庭。池も庭石も当時のまま
土間
おくどさんのある土間。横には女中さんの部屋があった
風呂
お風呂は別棟。昭和に住んでいた人は使っていたのかと受付の人と盛り上がった
庭
お風呂側から見た母屋。閉館後は雨戸を締めるのが大変だと想像できた
かご
当時使われていた本物のかご。小さいので女性用だろうと考えられている
資料館
母屋の奥の建物は資料館で寄贈されたよろい、かぶと他が展示されていた
11:55~12:15 昼食
市内観光後、駅のスタバでまったりお茶するつもりが、店先の看板を見て、ついふらりと入ってしまった和食店『魚富』さん。お腹がいっぱいになったら元気が出て、午後は高梁市以外にもう1か所行ってみようと思い立ち、駅へ急いだ。
ランチ
ミニ海鮮丼とうどんのセット1280円
12:48 伯備線普通 備中高梁駅発 ➡ 13:45 岡山駅着
一年前に湯郷温泉に行った時の観光案に入れていた神社を目指して移動。列車は高梁駅を出てしばらく高梁川沿いを走る。その風景にやはり昨年に行った下呂温泉の帰りの列車を思い出し、下呂帰り同様、動画撮影をした。こういう時つい『世界の車窓から』の音楽を口ずさんでいる私だった。
駅外観
昼食後、ダッシュでホテルへ荷物を取って向かった駅。この建物だけ妙に近代的だった
岡山駅
岡山駅で吉備線に乗り換え。総社駅より岡山駅で乗り換えたほうが17分早かった
13:53 吉備線普通 岡山駅発 ➡ 14:03 備前一宮駅着
下車して足取り軽く徒歩3分の神社へ行く。本殿を拝観してようやく私が行くつもりだったのはこの神社ではないと思った。行ったのは「備前一宮」の「吉備津彦神社」で、行くつもりだったのはひとつ隣の吉備津駅にある「備中一宮」の「吉備津神社」だったのだ。ちょっと欲が出て下調べもそこそこに慌てて出てきてしまった結果である。人間、欲を出すとロクなことがないってことですね。
備前一宮駅
券売機も自動改札機もあるけれど無人駅で出入り自由な駅でした
吉備津彦神社自撮り
オプションの立ち寄りを実現したことでゴキゲンな私。まだそこが目指す場所と違うことに気づいていない時のこと
吉備津彦本殿
伝統的な神社建築、県の重要文化財に指定された本殿は立派で荘厳
石灯籠
高さ11.5m、笠石畳み8畳分の日本一大きな石灯篭もありさすが一宮だったわけだが
池
境内の美しい池にも感動したが398mの回廊を歩くつもりだった(それは吉備津神社にある)私には時間的にも肉体的にもチョット拍子抜け
15:21 吉備線普通 備前一宮駅発 ➡ 15:35 岡山駅着
駅に戻ってお茶タイム。
スタバ
春にイベントのビンゴゲームで当たったスタバカードを初めて使った。イベントに連れてってくれた友に心より感謝m(__)m
17:00 両備バス 岡山駅西口発 ➡ 21:10 三宮バスターミナル着
非常に空いているバスの一番前席(前日とは逆のドア側)、新車のオートマ、足元ゆったり目の座席でラッキー。と、思っていたら、岡山インターから山陽インターまで工事渋滞。これがしつこいの何の。おかげで1時間半近くのタイムロスがあり、19時45分に帰着予定が21時を過ぎてしまった。最後の最後で大幅遅延、一昨年の石垣島旅行を思い出し、旅は最後まで油断できないなぁとまたもや痛感しながら帰ったのだった。
渋滞
往きは4時間で三宮から高梁まで行ったのに帰りはしつこい渋滞のせいで岡山から4時間かかっても三宮に着けなかった。こんなことがあるから空飛ぶ自動車が欲しくなるんだろうね
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